カンボジアから日本に特殊詐欺の電話をかけたなどとして、埼玉や北海道、三重、兵庫など9道府県警の合同捜査本部は8日午後7時35分、現地当局に拘束されていた20~42歳の日本人の男25人を、日本へ移送する飛行機内で詐欺と詐欺未遂の容疑で逮捕した。いずれの認否も明らかにしていない。
25人を乗せた飛行機は同日午後9時50分に羽田空港に到着した。合同捜査本部は身柄を埼玉県内の警察署に移送して調べる方針。
捜査関係者によると、全員が詐欺グループの「かけ子」役とみられ、被害は全国で少なくとも数億円に上るとみられる。9道府県警は男らが「闇バイト」を通じて指示役らから集められた可能性を視野にグループの全容解明を進める。
逮捕容疑は今年8月15日ごろから同31日ごろの間、共謀してカンボジアから北海道の女性(当時70)に介護施設の入居をめぐるトラブルに巻き込まれたとするうその電話をかけ、解決料などの名目で現金45万円を詐取するなどしたというもの。男らは、東京都大田区のアパートの空き部屋に現金を送るよう女性に指示しており、合同捜査本部は仲間がいるとみている。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル